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13th December 2023

Constellation

過去の記憶の中で、なぜかわりと頻繁に思い出してしまうものがある。それにはちゃんとした理由があると改めて思い知る。その記憶の中の私は納得していないのだ。忘れてる場合じゃないぞ、こちとらここで足止めを食らったままだと恨めしそうに今の私に何度もサインを送ってくる。過去の私は生きている。


15th November 2023

History

私は10代のころ、とてもさみしくて、それが何なのかはよく分からなかったけど「欲しい」という感情が常に自分の中に渦巻いていて苦しかった。その欲しいものが見つかりそうにない現実の中で、しつこくずっと探し回っていた。インターネットにはこれぞ自分が求めていたものだ!と思えるようなものがゴロゴロ転がっていた。当時のインターネットは、そこに行きたいと思ったら簡単に足を踏み入れることのできる、現実とは別の世界だった。

40代手前の現在、インターネットは別世界ではなくなった。人口が増えただけなのかもしれない。最近の私が理解したことは、私だけではなく、みんなもとてもさみしいということだった。自分の話しを聞いて欲しい人がほとんどで、それは衝撃的なほどだ。そしてその事実が私を、はやる気持ちにさせる。なぜかは分からない。でも自分にとっての使命みたいなものが遠いところから私を手招いているような感覚になるのだ。

16th August 2023

SUMMER of 23

8月に入ってすぐ、愛犬の調子が悪くなってしまった。

その日は雷がすごくて、怖がりの愛犬は1時間ほど私の膝の上でブルブルと震えていた。少しおさまったと思えたので、同じ体制をとりつづけていた私はちょっと休憩するね〜とベッドにねころんだ。そうしたら雷がまた遠くの方でゴロゴロと鳴り出した。愛犬はスっとベッドの下へ潜った。

いい場所見つけたね。落ち着くでしょう。などと声をかけた。怖がりつつも、パニックという感じではなく、愛犬はベッドの下でおとなしくしていた。その間に私は自分の部屋に戻り、仕事をするためにパソコンに向かった。雷も完全に鳴らなくなったころ、愛犬は私の部屋にやってきた。いつもはピンと立っているしっぽがさがっていた。

その後、しっぽがなかなか上がらない。ストレスかと思い、様子を見た。なんだかぐったりしている。あんなに大好きなおさんぽも歩くのをためらい、排便時にも、腰を落として力むことを痛がるようなしぐさを見せた。

かかりつけの獣医は軽度の馬尾症候群ではないかと言う。馬尾は神経なので、診断を確定するにはMRIなどの検査が必要だから、あくまで推測だ。ベッドの下で腰をぶつけたか、しっぽをひっかけてしまったか。私は、犬から目を離したことを非常に後悔した。

検査を進めるよりも前に、痛み止めなどの緩和ケア+安静にすることで回復を待つのがファーストステップとのことだった。この2週間ほどは痛み止めが効かなかったり効いてきたり、副作用なのか頻繁に吐いたり、かなり回復してきたと思っていたら急に痛みが再発してぐったりしたり…←イマココという感じである。

私は、この一年弱、自分の目標がなかなか達成されないことで落ち込んだり、慢性的に自分には何かが足りないという感覚で過ごしてきた。ついこの前もとある試験に落ちたばかりだった。けれどもこうやって愛犬と過ごしているとしみじみ思う。夢や憧れ、自分の目標というのは叶うかもしれないし叶わないかもしれないけど、愛する者の健やかな日々に比べるとオマケ程度のことなのだと。