15th November 2023

History

私は10代のころ、とてもさみしくて、それが何なのかはよく分からなかったけど「欲しい」という感情が常に自分の中に渦巻いていて苦しかった。その欲しいものが見つかりそうにない現実の中で、しつこくずっと探し回っていた。インターネットにはこれぞ自分が求めていたものだ!と思えるようなものがゴロゴロ転がっていた。当時のインターネットは、そこに行きたいと思ったら簡単に足を踏み入れることのできる、現実とは別の世界だった。

40代手前の現在、インターネットは別世界ではなくなった。人口が増えただけなのかもしれない。最近の私が理解したことは、私だけではなく、みんなもとてもさみしいということだった。自分の話しを聞いて欲しい人がほとんどで、それは衝撃的なほどだ。そしてその事実が私を、はやる気持ちにさせる。なぜかは分からない。でも自分にとっての使命みたいなものが遠いところから私を手招いているような感覚になるのだ。